なにかと多用な年の瀬、という常套句があるように、年末はやらなきゃいけないことがたくさんある。たくさんある、というのもちょっと特殊で、「結果的にそうなった」と言うのか、「こんなはずじゃなかった」と言うのか、忙しい自覚がないままに、余裕がない状態になっているんだよね。
年内にやっておくべきことが次々と出てきて、片付けても片付けても、なんだか用事が全然減っていかない。それが年の瀬。なにかと多用な年の瀬。
クリスマスが近づくと、いろいろな国のいろいろな地方のクリスマス菓子レシピがネットに溢れ出すでしょう。だから、11月の終わりくらいから、わくわくして、何を作ろうかなあ、とレシピをブックマークしたりしていた。のだけど、そこは、なにかと多用な年の瀬。気づいたらクリスマス当日になっていた。
せっかくなら、今日飲むコーヒーのおともは、クリスマスの何かにしたい。のに、起きたら昼ちかく。クリスマスが、あと数時間で終了する。
12月に入ってから何度か、坂口恭平さんがシュトーレンを作ってツイートされているのをみていて、それがすごくおいしそうだったんだよね。
手間も時間もかかるイメージがあるシュトーレンだけど、坂口さんのツイートでは簡単そうにみえた。手軽なレシピがあるんだなあと思ったら、栗原はるみさんのレシピとのこと。材料が揃えば、今日、作れるかも?
そして今年最後のシュトレン。クリスマスまで残ったね^_^いやぁ今年はたくさん食べたし、なんか微妙にシュトレン流行ったよねおれの周辺で^_^^_^みんなも来年は作ろうぜ。まじ美味いよ。栗原はるみレシピが一番😉 pic.twitter.com/8Tgb3klGWZ
— 坂口恭平 (@zhtsss) December 24, 2021
検索してみると、栗原はるみ・栗原心平 公式サイト『ゆとりの時間』には、シュトーレンのレシピがいくつかあって、ベーキングパウダーを使うケーキ風のシュトーレンのレシピもある。
もちろん、ベーキングパウダーを使う方が手軽なのは間違いない。でも、今日は、ドライイーストを使うパン風のシュトーレンのレシピで作ることにした。坂口さんが作ってたのも、たぶん、こっちだ。発酵の時間をとっていたからね。
マジパンも中種も作らなくていいし、生地にアーモンドパウダーを混ぜたりもしない。発酵の手間をかけても、工程は少なく、材料も揃いやすそうだ。
ドライフルーツはストックしている3種類のレーズンとオレンジピールを使うことにすれば、買い足すのはナッツだけでいい。これなら、今から作れる!
レーズンをお湯で洗い水気をふいてからラム酒に漬けて、バターを小さく刻んで冷蔵庫へ。下準備の待ち時間に、ミックスナッツを買いに行く。
本当は、クリスマス前に作って当日まで4週間くらいかけて食べ切るんだよね、シュトーレン。でも、今日作って今日食べる、時短クリスマスにも間に合ったよ。信仰なきイベント消費、無粋なことだなあ。
なにかと多用な年の瀬。うっかり当日を迎えてしまった駆け込みクリスマスのコーヒーのおともに、シュトーレンはバッチリだった。
外サクサク・中しっとりの食感が、よくできていて、急ごしらえとは思えない仕上がり。香りもコーヒーによく合うんだ。
シナモンやスターアニスを入れたくなっちゃうところ、我慢してよかった。ドライフルーツとナッツとラム酒、これだけでいい。
コーヒーで一息ついて、もう、あとすこし、この1年をしっかり締めくくろう。
シュトーレン 今回作った材料メモ
※ 10 x 20cmくらい 1本分
- 強力粉 100g
- 薄力粉 50g
- きび砂糖 25g
- 塩 ふたつまみ
- ドライイースト 小さじ1/2
- バター 50g
- とき卵 30ml(1/2個)
- 牛乳 25ml
- レーズン(カリフォルニア・サルタナ・グリーン)・オレンジピール 合わせて75g
- ダークラム 25ml
- くるみ・アーモンド・カシューナッツ・ピスタチオ 合わせて50g
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[仕上げ用] - ダークラム 25ml
- バター 25g
- 粉糖 適量