見慣れたお菓子が実質値上げで小さくなっているのに気づいた時の、なんとも言えない気持ち。悲しいとか残念とかではないんだけど。ああ、そうなんだ…という、あれはなんだ。やるせなさ?
輸入小麦価格高騰の周辺に、気にかけなきゃいけないことは無数にあるとして、コーヒータイムを楽しむことに限って考えるのなら、コーヒーのおともを担うのは小麦粉だけじゃないのだ、と強がってみることはできる。
わかりやすい代替は、米粉か。あとは、焼き菓子ならナッツ類の粉末。マカロンやフィナンシェだってアーモンドパウダーを使ってつくるものだし、探せばおいしいものはありそうだ。ナッツは小麦粉より高いから、趣旨が変わってきちゃうな…
近所で買える1kgという量の米粉は買う勇気が出なかったので、まずは、米をつかって何か作ることにする。budino di riso みたいにプディングっぽい何かができることは知ってるんだ。
牛乳で柔らかく炊いた玄米にアーモンドパウダーとココナッツパウダーを合わせて、小麦粉不使用のケーキを焼くことにした。チョコチップも入れたら、材料からして間違いないコーヒーのおともだ。
小麦粉不使用でつくるコーヒーのおともに、玄米とアーモンドとココナッツのケーキ。一緒に食べてコーヒーをおいしく楽しめるようなものなら、コーヒーのおともはなんだっていいんだ。小麦粉とはまた違った食感や香ばしさがあって、お米とナッツのケーキも、おいしい、おいしい。
玄米を使ったから、ちょっと時間がかかった。白米なら浸水も要らないし、火が通るまでの時間ももっと短くて済むんじゃないかな。
アーモンドパウダーは、素焼きアーモンドを熱湯に浸して薄皮を剥いて、ミルミキサーにかけたもの。ココナッツパウダーも、家にあったのはシュレッドタイプのものだったから、ミルミキサーへ。玄米もミルにかけてもよかったかも。
今回みたいに半端な量・必要な分だけ粉末にできるのは便利だ。ミルミキサーって、こういうやつ
材料と作り方はこんな感じ
玄米とアーモンドとココナッツのケーキ 材料と作り方
※ マドレーヌカップ 4個分
下準備① 玄米は前日までに、30分以上水(分量外)に浸したあと水気を切って冷凍しておく
下準備②作業開始時にオーブンを160℃に予熱する
- 水と牛乳を鍋に入れて沸かし、凍った玄米を手で崩しながら鍋に入れる。柔らかくなるまで炊き、米に火が通ったら水気がなくなるまでかき混ぜながら弱火にかける
※ シャトルシェフ使用:ふつふつしてきたら蓋をして弱火5分→ 保温容器に入れて20分 → 軽く混ぜて蓋をして弱火5分 → 保温容器に入れて20分 → 蓋を取って弱火にかけ、混ぜながら煮詰める- 玄米(浸水前) 30g
- 水 100ml
- 牛乳 250ml
- ①に粉末の材料を加えて混ぜる
- アーモンドパウダー 30g
- ココナッツパウダー 30g
- 砂糖 40g
- ②に卵を加え混ぜ、粗熱を取る
※ 熱いままだと、後で加えるチョコチップが溶けてしまうため- 卵 1個
- 卵 1個
- 2回くらいに分けて、チョコチップと③の生地を交互に型に入れる
- チョコチップ 30g
- チョコチップ 30g
- ④を160℃に予熱したオーブンで30〜40分焼く
スーパーで買えるような無塩のローストアーモンドでもいいし、ローストしていないアーモンドを使っても、また違った香りが楽しめるかも