目が覚めて、なんだか起き上がるのが辛いなあと思ったら、激しい雨音が聴こえてきた。低気圧不調というやつかな。違ってもいいや、気圧のせいにして、起きる気分になるまでごろごろする。
どうせ無理に起きても良いパフォーマンスは出ないのだし、今日一日が終わるまでに帳尻が合うようにするからさ、と言い訳をして。誰に責められてるわけでもないのだけど。
起きたらコーヒーが飲みたい。なにか手頃なコーヒーのおともも欲しい。雨のなか出掛けたくないから家にあるもので。体がだるいから簡単なものを。でも、いかにも間に合わせって感じのは嫌だ。しょぼくれたものを食べると気持ちがふさいじゃうからね。雨なんだもの。
冷凍庫にパイシートがあったので、パイの何かを作ることにする。冷凍ベリーとクリームチーズをのせて焼いてもいいんだけど、もうひと手間くらい手の込んだものはないか。カスタードクリームを入れたコロネパイなんて、ちょうどよさそう。
ちょうどいいというのは、同じパイシートとカスタードクリームでも、スフォリアテッラを作るほどは頑張れないから。
コロネパイはめん棒を使わない。指で潰しながらのばしてそこそこの長さになればヨシ、短い生地を2本繋いで継ぎ目ができてもヨシとする。
めん棒で細く長くのばした1本の生地を巻く方が美しいコイルになるとはわかりつつ。自分さえOKなら手抜きなんていくらしたって構わないのだ。もちろん、カスタードクリームは電子レンジで簡単に作ってしまう。
雨の日のコーヒーのおともに、冷凍パイシートと電子レンジカスタードでコロネパイ。これは正解だったかもしれない。パイシート1枚で3個作れて、卵黄1個分のカスタードクリームが使い切れる量だった。思いつきで作るにはいい分量。
雨の日のレパートリーとして、持っておこう。
ところで、「ネットショップのカートに何度も入れるのに購入まで至らないもの」というのがいくつかあって、そのひとつにコロネ型がある。
カンノーロ[*1] を作りたいなあと思い立ってはカートに入れ、そんなに作る機会もないよなあと思い直してカートから削除する、のを繰り返している。
揚げ菓子は無理そうだけど、オーブンで焼くのなら、紙とアルミホイルで作った型が使えるんだよね。今回のコロネも、紙のコロネ型をつくって焼いたものだ。
正直、自分には紙とアルミホイルの型で充分だった。どうしてもカンノーロを作りたくなるまで、当分の間はコロネ型の購入は見送ることになりそう。
次に迷ってるのは、手持ちの鍋にせいろをのせて使える蒸し板。
ミニせいろとセットで買った鍋の容量が小さくて、蒸すためのお湯が少ししか入らないのが不便で。手持ちの大きな鍋にのせて長時間蒸せるようにしたいんだよね。これはまだ、もうしばらく悩む。
カスタードコロネパイの材料と作り方はこんな感じ
カスタードコロネパイ 材料と作り方(3個分)
※ 8cm×10cmパイシート使用
下準備: オーブンを210℃に予熱しておく
- 《カスタードクリーム》耐熱の器に卵黄と砂糖、薄力粉、牛乳を順に加えて都度よく混ぜる
※ 好みでバニラオイルを加える - 卵黄 1個分
- 砂糖 大さじ2
- 薄力粉 小さじ4
- 牛乳 120ml
- ①を600Wの電子レンジで1分加熱し泡立て器でよく混ぜる。その後、「30秒加熱して混ぜる」を好みのかたさになるまで繰り返し、ジッパーバッグ(絞り袋の代わり)に入れて平らにならし、冷蔵庫で冷やしておく
※ 粗熱をとってから冷蔵庫に入れる
- 《パイコロネ》冷凍パイシートの短辺を6分割し、細長いリボン状にして手で軽く潰しながらのばす
- パイシート 1枚
- ③をコロネ型に端から斜めに巻きつける。コロネ1本につきカットしたパイシートを2本使う。1本目の巻き終わりから2本目を巻き始め、つなぎ目は指で潰してつなげる
※コロネ型はコピー用紙とアルミホイルで手作りしても良い
- ④の上面に水を塗り、上から粉糖をかける。
※ 粉糖は濡れると透明になるので粉の状態で白く残るくらいまでたっぷりかける - 粉糖 適量
- 余熱したオーブン200℃で⑤を焼き、焼き色がついたら180℃に温度を下げて焼く。焼き時間は全体で30分
※焼き色にムラがある場合は途中で位置を変えて調整する
- 焼き上がった⑥は粗熱をとって冷まし型からはずす。②のジッパーバッグの底の角をカットして絞り袋として使い、カスタードクリームをコロネパイの中に絞り入れる
A4のコピー用紙を半分の幅に折り、筒状に巻いてホッチキスでとめてから、アルミホイルを巻くとコロネ型が作れる。アルミホイルは、ツヤのある面を内側に・マットな面を外側にして巻いた
*1:筒状に揚げたペストリー生地の中にリコッタチーズのクリーム等を入れたイタリア菓子。カンノーリは複数形