イタリアのリグーリア地方の人は、フォカッチャをカフェラテやカプチーノに浸して食べる習慣があるのだそうで、フォカッチャを食する他地方の人に気持ち悪いと糾弾されるようなご当地ネタらしい。
正直、ビスコッティはアリだがフォカッチャはナシ、という線引きがピンと来ない。それとも、フォカッチャがナシのひとはビスコッティもナシなのか??
アリ/ナシの線引きといえば、タイ料理店のデザートで出てきたタピオカ・ココナッツミルクに里芋やとうもろこしが入っていて「甘いデザートに野菜が一緒に入ってる!」と驚いたことがある。豆を甘く煮ること(あんこ)にはまったく抵抗がない、どころか、大好きなのに。
あんこだって、豆はスープやサラダに入れるものとして慣れ親しんだ人にとっては「砂糖で煮た豆なんてあり得ない」かもしれないわけで、食べ方の常識なんて、あてにならないものだ。
フォカッチャ食文化圏の外で育った身からしたら、カフェラテにフォカッチャ、おいしそうじゃんね?
ジェノヴェーゼにならって、カフェラテのおともに ジェノヴァ風フォカッチャ。つくってみた。
焼き色がつかず、長く焼きすぎてしまったものの、カフェラテに浸して食べたら、複雑な味がしておいしい。オリーブオイルと牛乳とコーヒーが、バラバラじゃなくて、ちゃんと合ってる。
アリだと思うけどな。焼きすぎちゃったから、説得力ないけど。食べ合わせ以前に、ジェノヴァ風フォカッチャと呼べるのかが問題。
ジェノヴァに行ったら、朝食にカフェラテとフォカッチャを。いろんなバールで食べくらべしてみたい。
参考にしたのはこのレシピ。モルトエキスもラードも使わないから、材料を揃えやすい。
実際の材料と作り方はこんな感じ。ズボラゆえオーバーナイト低温発酵で捏ねずにつくった。
ジェノヴァ風フォカッチャ材料と作り方
※ 34 x 25cm天板1枚分
- ドライイーストを水に溶かしておいておく
- ドライイースト 3g
- 水 160ml
- 密閉できる蓋付き容器に粉類を合わせて混ぜ、①とオイルを入れて混ぜる
- 強力粉 240g
- 砂糖 小さじ1/2
- 塩 小さじ1/2
--- - オリーブオイル 小さじ2
- ひとかたまりになるまで軽く捏ね、蓋をして冷蔵庫で一晩寝かせる
- ガスを抜いたあと、丸め直し、オリーブオイル(分量外)を塗った天板に生地をのせて広げる。濡れふきんをかけて室温に40分おいておく
- 生地の上面に塩を振り、水とオイルを混ぜたものを刷毛で塗り広げる
- 塩 小さじ1/2
- 水 大さじ2
- オリーブオイル 大さじ1
- オーブンを200℃で予熱開始する。生地の上から指で押さえて、満遍なく指あとをつけ、オーブンの予熱が完了するまで室温においておく
- 200℃のオーブンで15分焼く