コーヒーのおともに何がいいかな、と、いつも考えているのだけど、フードペアリングを考えるにあたっては、香りの相性だけじゃなくて、うまみの相乗効果というのもあるよね。コーヒーを飲む時には香りだけじゃなく、うまみも味わって、楽しんでいるはずだから。
コーヒー豆に含まれるアミノ酸が焙煎の過程で起こすメイラード反応で、うまみやコクといった味わいを感じられる成分が生成されるんだったかな（あやふや）。
ところで、喫茶店でコーヒーを飲むときの楽しみには、軽食メニューも含まれていると思っていて、私の独断では、喫茶店コーヒーのおともの王様は、玉子サンドだ。
ゆで卵を潰したエッグサラダのタイプと、だし巻き玉子のタイプとあって、好みが分かれるところ。どちらも捨てがたいが、うまみのペアリングという観点から選ぶなら、だしの入ったタイプを推したい。
玉子サンド動画を探していたら、京都の「喫茶マドラグ」のレシピが紹介されていた。
昆布だし、もしくは昆布茶を使って作るだし玉子だ。
焙煎したコーヒー豆には残ってないようなのだけど、コーヒー生豆には昆布のうまみ成分でもあるグルタミン酸が含まれているということだから、コーヒーと昆布茶、うまみの相性が合うんだろうか。なんとなくだけど、かつおだしではなさそうな気はする。
裏付けはあってもなくても、ここは独断で。喫茶店ぽい味わいのコーヒー、深煎りで苦味をしっかり感じられて後味がクリアなコーヒーのおともには、昆布だしで作るだし玉子のサンドイッチを合わせたい。
ただ、京都の名店のようなゴージャスなものは、家で再現するのはなかなか難しそう。卵と同量の牛乳を合わせた液に昆布茶でうまみとコクをプラスして作る、オムレツもしくはだし巻き卵、なら寄せられるかもしれない。卵液を寝かすのがポイントなんだね。やってみようかな。
こんなレンジ調理器も出てるみたいだ。前の日の晩に、容器に卵液を溶いておいて冷蔵庫に入れておいたらいいのか。ちょっと便利そう。
塩気のあるもの、うまみのあるものって、意外とコーヒーのおともになるんだよね。
