いろんな種類のさつまいもが店頭にたくさん並ぶようになって来た。さつまいもの品種では、「紅はるか」が好きで、見るとすぐに買ってしまう。不恰好でも、ちっちゃくても、構わない。紅はるかと書かれたさつまいもには、かなりジャッジがあまくなる。
買ったさつまいもはぜんぶ焼き芋にして、コーヒーを淹れる。焼き芋ってコーヒーに合うんだ。
きんとんみたいなねっとり食感の焼き芋は、冷やしてもおいしい。加熱調理した炭水化物は、冷やして食べると食物繊維みたいな働きをするレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)が増えるから、腸活には一度冷やすのが良いとか聞くけど、 冷やし焼き芋も増えているんだろうか。
ねっとり濃厚な甘さの焼き芋を期待して、また、紅はるかを買って来た。焼きあがりの質感はいい具合で大成功かと思いきや、食べてみたら太く固い筋だらけ。あまりよく見ずに買って失敗してしまったみたいだ。
噛んでも噛んでも糸屑みたいに絡まった筋が口に残って飲み込めない。しっとり甘くて味はとってもおいしいのに、舌にあたる筋が気になって味わうどころじゃない。
筋さえなければおいしいのになあ、と繰り言を吐きながら思いついた。筋を濾し取ってペーストにしたらいい。焼き芋を材料にして、スイートポテトを作ることにした。もともと焼いただけのさつまいもが食べたかったわけなので、砂糖不使用でいく。
秋のコーヒーのおともに、焼き芋のスイートポテト。卵やバターと混ぜても、ちゃんと香ばしい ”焼き芋あじ” なのがうれしい。「やっぱり、コーヒーと焼き芋って合うなあ」と言いたくなるスイートポテトができた。買ったのがハズレのさつまいもだったとしても、焼き芋としてはアタリを味わえたのでよかったとしよう。
さつまいもの選び方を調べてみると、硬いヒゲ根が出ているのは筋張っているサインらしい。肝に銘じる。さつまいも選びの際は、硬いヒゲ根の出ていないものを選ぶこと。
でも、リカバリー方法がわかって芋選びの失敗が怖くなくなってしまったから、これから益々あまいジャッジで紅はるかを即買いしてしまうかもしれない。
材料と作り方はこんな感じ。買って来た焼き芋でもつくれるはず。
焼き芋のスイートポテト 材料と作り方
※ バターと卵は室温に戻しておく
- 洗ったさつまいもは水気をふいて、200℃のトースターで45分〜1時間焼く。焼き上がったら皮をむいて裏ごしする
※ 途中、転がして加熱する面を変える - さつまいも 250〜280g(裏ごし後 150g)
- バターを練り、卵黄を少しずつ加えて混ぜる。卵黄は半分を生地に混ぜ、半分は焼く前に塗る
※ 砂糖を加える場合はバターと一緒に練り混ぜる - バター 15g
- 卵黄 1/2個分
- ②のバターに牛乳を加えてのばし、①のさつまいもを合わせて混ぜる。6等分して成形する
- 牛乳 大さじ1
- クッキングシートをしいた天板に③を並べ、卵黄を塗り、黒ごまを散らす。180℃のトースターで表面に焼き色がつくまで焼く
※ 焼き時間の目安:10分 - 卵黄 1/2個
- 黒ごま 適量