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夏バテ気味なコーヒータイムのおともに、冷やし焼き芋

 

【レシピ】冷やし焼き芋のつくり方 を先に読む  

 

トースターで焼いて冷やすだけ・ねっとり甘い冷やし焼き芋の作り方

まんまと。早々に。まだ夏も来ていないのに、夏バテしてしまった。コーヒーを淹れる気にもなれず、冷やし緑茶ばかり飲んでいた。

 

コーヒーを飲みたいとも思わないなんて、と調子の出ない自分にがっかりしながら、コーヒーの名店オーナー大坊勝次さんと森光宗男さんの対談本『珈琲屋』に出てきたお客さんの話を思い出した。今、見返してみたら大坊さんによるエピローグ「おわりに」にある。

 

 

20年通う、いつも薄めのコーヒーを注文するお客さんから、だんだん、より薄いものを作れないかと相談を受けるようになって。健康上の理由でコーヒーが飲めないのだと大坊さんは気付くんだ。

そしてある日、ついに言われました。

「大坊さん、お別れです!」

この言葉に絶句させられました。何も言葉をかけられないのです。外出ができなくなるということなのでしょう。

「長らくお世話になりました!」

「こちらこそ、長い間ありがとうございました」

その方は帰っていかれました。

『珈琲屋』p168

胸がつまるようなワンシーン。コーヒーが飲めなくなるって、コーヒーを飲めないものたりなさの分だけ人生から何かが欠ける、という以上の喪失感なんじゃなかろうか。同じ自分ではいられないさみしさ。

 

こちらはただの夏バテなのに、なんだか、シュンとしてしまう。コーヒーを飲む気になれない。それだけなのに。

 

スーパーに行ったら、さつまいもが出ていた。初夏のさつまいもなんて珍しい。焼き芋にして、冷やして食べることにした。

 

砂糖もバターも生クリームも、なにも加えずに、素材そのものを味わうおやつ。優しい甘さとねっとりした食感が減退した食欲を迎えに来てくれるようだった。

 

おともがあれば、コーヒーも進む。ちょっと元気が出たかもしれない。夏バテ気味のコーヒータイムには、冷やし焼き芋。コーヒーを飲んで、いつもの調子を取り戻そう。

 

焼き芋は、ホイルを巻いたり新聞で包んだり土鍋で焼いたりあれこれしたけど、結局、何も巻かずにトースターで焼くのが一番おいしいと思う。

 

材料と作り方はこんな感じ。

   

 

  冷やし焼き芋 材料と作り方

※ 下準備:トースターのトレイにアルミホイルを敷く

  1. さつまいもを洗い、両端を切り落とす
    ※ 切り口が黄色いとねっとり仕上がる=焼き芋向き、切り口が白っぽいとほくほくに仕上がる=天ぷら、大学芋向き
    • さつまいも 好きな本数
       
  2. そのままトレイに並べ、200℃にセットしたトースターで、回転させながら45分焼く。
    ※ 蜜が滲み出ることがあるので、トレイにのせて焼く
     
  3. 焼き上がったら、粗熱をとって冷蔵庫で冷やす