暑くて暑くて、コーヒーを飲む気が起きない。水出しコーヒーを前日からたっぷり仕込んで冷やしておいて、麦茶みたいにゴクゴク飲むのが夏の醍醐味のはずなのに。今年の夏はコーヒーを飲むのが数日に一度。麦茶をゴクゴク飲んでいる。
毎日必ず飲むわけではないコーヒーならば、飲みたくなってから淹れるので間に合う。氷を入れたシェイカーのカップにドリップして、氷が溶けるまでシェイクすれば、アイスコーヒーだってすぐに飲めるのだ。
手間なようで、そうでもない。何回かやったらすぐに慣れた。夏バテが生んだ新習慣。
考えなしに「湯+氷をふだんの湯量と同じにして豆の量も抽出時間も普段と同じ[ *1 ]」にしたら、充分おいしい。ハリオのスイッチを使えば抽出時間の調整も簡単だ。
スイッチの使い方は粕谷哲さんの真似をして、透過&浸漬で淹れるのだけど、厳密には実践できていなくて、時間配分が違ったり、湯温が適当だったり。それでも残念な味になったことはないから、気楽に使える道具&メソッドに感謝。
そんな風にして、気力に欠けたテンションで淹れるアイスコーヒーのおともには、さっぱりした簡単な何かがほしい。カットフルーツとか? 桃、葡萄、メロン、マンゴー…ちょっと気分と違う。
いっそ甘くない生野菜か? サンドイッチみたいな? チーズやマヨネーズすら重たく感じてしまうバテ具合だから、気が進まない。
冷蔵庫にミニトマトを見つけて、よさそうな気がしてくる。青い香りや酸味が、アイスコーヒーに合いそうだ。
ミニトマトだけではコーヒーと合わせると味がまとまらないように感じたので、飴がけにしてみたらすごくいい。
飴が砕けてトマト果汁が弾ける、噛んだときの食感も、合わさってできあがる味も、他にない個性のおいしさだ。
ちなみにミニトマトの色が真っ赤じゃないのは、たぶん、日焼けしたから。出荷されない規格外品らしいけど、生産者直売コーナーにあったのを買ってきた。猛暑で日焼けしたトマトなんて、いかにもこの夏らしくていいじゃない。
酷暑のアイスコーヒーのおともに、ミニトマトの飴がけ。ひんやり爽やかなコーヒータイムをはさみつつ、厳しい暑さをぼちぼち乗り切ろう。
材料と作り方はこんな感じ。甘さがベタッと残らないグラニュー糖を使うのがいいと思う。食べる時は一口で!
ミニトマトの飴がけ 材料と作り方
下準備①:ミニトマトは洗い、水気を拭き取る
下準備②: バットにオーブンシートを敷き、冷凍庫で冷やしておく
- 小鍋にグラニュー糖と水を入れてなじませ、火にかける
※ 火にかけたら混ぜない - グラニュー糖 60g
- 水 小さじ4
- ①の温度が140℃になったら火を止める。ミニトマトの表面に飴をからめ、オーブンシートを敷いたバットの上にのせる
※ 高温なので鍋や飴に触らないよう注意 - ミニトマト 6個
- ②の粗熱が取れたら冷蔵庫でしっかり冷やす
*1:ちなみに:氷100g - 湯180g - 豆20g(調子が悪い時は18g)を2分半で淹れたあと氷が溶けるまでシェイク