強力粉と薄力粉を使い分けるのをやめて、小麦粉は中力粉だけを使うことにしてみている。どんな不足があるのか。
キッシュとパイをつくってみたところは、とくに問題なし。
つぎはクリームパンをつくってみることにした。強力粉を使うパンと、薄力粉を使うクリームの、両方を中力粉でつくれるのなら、中力粉に一本化した甲斐があるというものだ。
冷凍庫に卵白があったので、いっしょに使う。卵黄を使わない卵白のミルククリームにしたら、ストック食材を使いこなしてるぞっていう効力感が増して、気分が良いから。
カスタードクリームを包むやつじゃなくて、ミルククリームをサンドするやつ。クリームパンには違いない。
パンがもっさりしたのは中力粉のせいか、発酵不足か、捏ね不足か。強力粉を使ってもこういう焼き上がりになったことはあり、腕の問題な気がする。同じレシピでリトライするほどの探究心はないので、検証はまたいつか。
たぶん、技術なりの仕上がりなんだろう。中力粉はパンの材料として頼りになりそうだ。自分の拙さをわきまえて最高を望むなら、買うべきは強力粉じゃなくてプロの手によるパン、ということ。
クリームは、むっちりと存在感ある仕上がりになった。中力粉をもう少し減らしてもいいかもしれない。繊細さはないが、自分のおやつならクリームに粗雑さがあっても構わない。コーヒーのおともにはばっちりで、おいしく食べた。
コーヒーのおともに、ソフトフランスと卵白のミルククリーム。わざわざ材料を買い揃えるよりも家にあるもので賄うほうが満足度が高いのは、変化に乏しいコロナ禍の巣篭もり期間に養われたゲーム感覚かもしれない。充実したコーヒータイムになった。
今回つかった材料と作り方はこんな感じ。
こねないソフトフランス 材料と作り方
- 粉類をボウルに合わせ、人肌にあたためた牛乳にイーストを溶いて混ぜる。ひとかたまりになったらラップをかけて、20分おいておく
※ 待ち時間でミルククリームをつくる
- 中力粉 200g
- 砂糖 5g
- 塩 3g
--- - インスタントドライイースト 3g
- 牛乳 130g
- なめらかになるまでこねてボウルに戻し、ラップをかけて、35℃のオーブンで40分発酵させる
- 台に生地をあけ、6等分して丸める。ぬれぶきんをかけて5分やすませる
- 生地を円盤状にのばす。中心線で合わせるように上下から折り込み、つまんでとじて棒状にする。転がして細長くのばしたら、クッキングシートをしいた天板に並べ、ぬれぶきんをかけて 35℃のオーブンで30分発酵させる
- 発酵が終わったら、オーブンを210℃に予熱する。スキレットやケーキ型などオーブン加熱可能な器に湯を張って庫内に入れておく
- ④のパン生地に中力粉をふるいかけ、ナイフで切り込みを入れる。 パンに直接吹きかけないように上から霧を吹き、クッキングシートを上からかぶせる。190℃のオーブンで10分焼いたらクッキングシートの覆いを取って、更に10分焼く
- 中力粉 適量
卵白のミルククリーム 材料と作り方
※ つくりやすい量
- 耐熱ボウルに卵白と砂糖を合わせて混ぜ、中力粉、牛乳を順に少しずつ加え混ぜる
- 卵白 1個分
- 砂糖 大さじ2
--- - 中力粉 大さじ1
--- - 牛乳 120g
- ①のボウルにふんわりラップをかけて600wの電子レンジで1分加熱する。取り出して混ぜ、たれない固さになるまで再加熱を繰り返す
- クリームの表面に貼り付けるようにぴったりラップをかけ、冷蔵庫で冷やす