うっかり生イーストを買ってしまって、迫り来る賞味期限にドキドキしながら、とりあえずフォカッチャをつくったのだけれども。
2回作って、もちろん、生イーストは使いきれなくて、その次は甘いパンを焼くことにした。ブリオッシュ。
トロペジェンヌ風に、オレンジ風味のクリームを挟んだらおいしそう。オレンジフラワーウォーターなんてものはないので、カスタードクリームにオレンジピールを刻んで入れたらいいんじゃないか。
想像する限りは良さそうだ。水分もバターも多いブリオッシュ生地はベトベトになるから、手でこねなくていいように、冷蔵庫で一晩ねかせて、翌朝は切り分けて丸めて焼くだけにしたら、楽チンだろう。
そう思っていたのが、やってみたら生地がぜんぜんまとまらなくて、大苦戦した。冷蔵庫に入れる前のパンチが足りなかったのかもしれない。打ち粉をしてなんとか切り分けたものの、シリコンマットに貼り付いて丸めるのにも一苦労だった。
パン生地にくっついて、べろべろとめくれあがるシリコンマットには本当に頭に来た。格闘の末、オーブンに入れて焼き上がりを待つ間に、こね台を注文してしまったほどだ。生地の温度が上がりにくそうな石製のやつ。
ちゃんとこねた方がいいんだろうことは、わかってるんだけれども。横着してはダメね。それでも、なんとか焼き上がって、どうにかコーヒータイムまで辿り着いた。暑くなっていく予感が漂う、家でもアイスコーヒーが飲みたくなるような、いまの季節によく合うブリオッシュのできあがりだ。
夏みたいに気温が上がる日が増えてくると、家での大量消費に備えて、水出しアイスコーヒーを仕込む生活にシフトする頃合いかな、と思う。ちょっと暑い日に、冷蔵庫で冷やした水出しコーヒーと一緒に、オレンジが香るクリームのブリオッシュを食べたい。
水出しアイスコーヒーのおともに、カスタードクリームのブリオッシュ。そのままかぶりつくとクリームがはみ出てしまうから、上下をはがしてクリームをつけながら食べるのが良さそう。
材料と作り方はこんな感じ。クリームは4個分の分量なので、8個分のクリームを作るなら倍量で。
カスタードクリームブリオッシュ 材料と作り方
※ ブリオッシュ 8個分/クリーム 4個分
- 牛乳に砂糖とイーストを溶かして5分おく
- 牛乳 125ml
- 砂糖 50g
- 生イースト 4g
- ボウルに粉と塩を入れて混ぜ、①と卵を加えて混ぜる
- 強力粉 300g
- 塩 ひとつまみ
- 卵 1個
- ②の生地がまとまってきたら、室温に戻したバターを加えて混ぜる
- バター 75g
- ③の生地にバターがなじんだら、ボウルにラップをかけて室温に45分おく
- 端を中央に折り込むようにして、ガスを抜く。丸め直して冷蔵庫で一晩寝かせる
※生地がなめらかになるまで折り込む作業を繰り返す
- 寝かせた⑤の生地を台にあけ、8等分して軽く丸める。濡らして絞ったキッチンペーパーとラップをかけて30分室温におく
- 【カスタードクリーム】バターとオレンジピール以外の材料を耐熱のボウルに入れ、電子レンジで30秒ずつ加熱しかき混ぜる。もったりするまで繰り返し、バターとオレンジピールを加え混ぜる。丸口金をつけた絞り袋に入れて冷蔵庫で冷やしておく
- ⑥の生地を丸め直し、オープンシートをしいた天板に並べる。ブリオッシュの表面に牛乳を塗りワッフルシュガーをのせて、ラップをかぶせておく。オーブンを180℃に予熱開始する
- 牛乳 適量
- ワッフルシュガー 適量
- 180℃のオーブンで20分焼く。ブリオッシュが冷めたら上下半分に切り分け、⑦のクリームを絞ってはさむ