去年の大晦日の夕方、立ち寄ったスーパーで栗の甘露煮がワゴンセールになっていて、「お正月商品が年の明けないうちにもうセールに!」という興奮から思わず買ってしまった。
何かコーヒーのおともにしましょう、と思って、作るものを考えあぐねていたら、もう4月だって!
意外と思いつかなかった。栗の旬は秋だから日常の意識に上ってこない。甘露煮になっている、というのもある。保存食はシーズンレス。いつ使ったっていいと思うと、後回しになってしまって。
それで、栗の旬でもない4月に食べたいと思ったのは、栗蒸し羊羹。栗の季節じゃないからこそ、家で作る意味があるかもしれない。季節が来ればプロの手による品がお店に並ぶから、それを買ったらいいのだもの。
コーヒーと羊羹はよく合うし、羊羹と栗の組み合わせだって、間違いない。1年中いつ食べたっていいじゃない、栗蒸し羊羹。もちもちの食感が好きなんだ。薄力粉じゃなくて強力粉で作るとしよう。
切り分けの面倒くささから、シリコンのキューブ型を使って一口サイズにしたのは正解だった。型離れがよくて扱いやすいし、表面がつるんとして、見た目も食感も涼しい。しっかり冷やした栗蒸し羊羹は、秋よりむしろ初夏が似合いそうなくらいだ。
一口サイズのお菓子は四角いフォルムが好みで、シリコンのキューブ型を重宝しているのだけど、キューブ型の一口羊羹も、いいね。
暖かい日が増えてきた晩春のアイスコーヒーのおともに、栗蒸し羊羹。
Tシャツで過ごしてもいいくらいの陽気の日には、冷やしたコーヒーと羊羹で、涼を楽しもう。
材料と作り方はこんな感じ
栗蒸し羊羹 材料と作り方
※ 20ml ミニキューブ 18個分
- 材料をボウルに合わせて混ぜる
- こしあん 290g
- 砂糖 18g
- 片栗粉 3g
- 強力粉 22g
- 60℃の湯を①に少しずつ加えて混ぜる
- 湯(60℃) 70ml
- 栗の甘露煮を切る。上にのせる場合は半分に割る、底に敷く場合は細かく刻む
- 栗の甘露煮 9粒
- シリコンのキューブ型に②の生地を流し入れる。栗を上にのせる場合は生地を先に、底に敷く場合は栗を先に入れる
- 蒸し器で1時間蒸す
焼いてよし蒸してよし冷やしてよし、のシリコンモールド。サイズ違いでたくさん欲しい。