このあいだ、塩キャラメルソースをつくりたくて参考になるレシピを探していたときに、りんごとキャラメルソースの組み合わせを、とにかくたくさん目にした。
画像をたくさん見ていたら、りんごとキャラメルの何かを一つくらいはつくりたいものだと思うようになって。でも、すぐに何とは思い浮かばなかったから、とりあえず、つくった塩キャラメルソースの半量を冷凍しておいたんだよね。いずれつくる“りんごの何か”に合わせるために。
塩キャラメルソース自体は、カフェラテとか、ホットミルクに入れて飲むのでもう大満足。りんごの何かは「いずれ、また」ということで。
そうは言っても、実際につくるとなるとめんどくさいもので「いずれ、また」もあやしくなってくる。
海外のレシピだと、りんごの品種が日本で流通しているものと違ったり、冗談みたいな量の砂糖を使っていたりして、参考レシピそのままでは作れない、とか。加熱して使うりんごの定番品種・紅玉がそんなに好きじゃない、とか、いったことで。
そんな時に、たまたま St. Dalfour(サン・ダルフォー)のジャムがワゴンセールになっているのを見かけて、そのなかに Apple & Cinnamon なるものがあったら。それはもう、買うよね。ジャムと言ったらイチゴかブルーベリーかオレンジマーマレード、という、ジャムに保守的な人間でも。
トーストにApple & Cinnamon ジャムを塗って、スプーンでキャラメルソースを細くたらしてみた。これはおいしい。りんごとキャラメルって、合うんだなあ。コーヒーのおともにも、すごくいい。
ジャムの好みは様々あるところ。固形の度合いというか、ゼリーとコンポートの間のどの地点に位置付けるか、も、好みが分かれるところじゃないかな。
この Apple & Cinnamon は、くたっと具合が自分の好み。シナモンの立ち方も、塩キャラメルとの相性も、すごく良くて。
塩キャラメルソースに合う、こんなに手軽な“りんごの何か”があるなら、この秋、アップルパイも、タルトタタンも、つくらないかもしれない。
旬のりんごを使って手作りした方が、それは美しいていねいな暮らしではある。だけど、ていねいな暮らしを成立させるために暮らしているわけではないので、そのあたりは、ゆるく行こう。
りんごが旬の時季に、工場で保存食のジャムに加工されたいつぞやのりんごを楽しむのだって、悪くないさ。
りんごの季節のコーヒーのおともは、トーストに St. Dalfour のApple & Cinnamon ジャムと塩キャラメルソース。しばらく、朝食のコーヒーのおともには、こればっかり食べていそうな予感がする。