暦の上では一年で一番寒いとされる大寒の時期に入った。実績値はどうか知らない。
大寒卵に大寒餅と、縁起のいい食べ物は色々あるにしても、寒いうちにしっかり味わっておいたほうがいい食べ物といえば、なんといってもホワイトチョコレートだ。
ホワイトチョコレートは溶けやすいし、寒い時期には歓迎される油脂分のリッチさも気温が上がればしつこく暑苦しく感じられるようになる。寒いうちにおいしくいただいておくべきだと思う。
暑くなったら食べたくなくなるものには、濃厚な舌触りの食べ物、というのもある。ホワイトチョコレートを使った、濃厚な舌触りの、コーヒーのおともになるようなおいしいものはないか? 大寒を迎えるこの時期にぴったりのチーズテリーヌをつくることにした。
テリーヌにしたのには、最近買った電気調理鍋:シャープ・ヘルシオ ホットクックの低温調理機能を使ってみたい、という裏テーマもある。
チーズテリーヌは、オーブンのあまり高くない温度でじっくり時間をかけて湯煎焼きしないといけない。
我が家のオーブンはオーブンレンジだから、当然、オーブンを使っている間は電子レンジが使えなくて、家族に気も使う。
予熱と使用後の冷却の時間を含め2時間ちかくオーブンを占有するような湯煎焼きのケーキは、なかなか作る気にならないのだ。
新しい道具を得て、新しい手段を得たことで、この高いハードルを低くできそうじゃないか。
ためしてみたら、良い塩梅。ホットクックの湯煎蒸しではオーブンで焼いたような食感はつくれないが、濃厚でなめらかなおいしさは実現できた。
濃厚さに加えてかなり甘いので、しっかり苦味のあるコーヒーが合いそう。ソースを添えるなら、酸味と甘みのフルーツソースより、うまみと苦みの抹茶が合うと思う。
抹茶は製菓用のじゃなくて、ぜひ、飲んでおいしいやつを。今回は長崎旅行中にスーパーで見つけたそのぎ抹茶を使った。
京都・宇治や福岡・八女のイメージが強い抹茶(碾茶)を、長崎でも作っているとは知らず。スーパーで買える気軽なお値段ながら、おいしいの。もっと買ってくればよかった。
そのぎ抹茶はオンラインショップでも売っていた。パッケージが違うから、スーパーで買えるものとは違うラインかもしれない。こっちも試してみたい。
大寒のコーヒーのおともに、ホットクックの低温調理でクリームチーズのテリーヌ。凍えそうな寒さをおいしさのスパイスに、今だけのコーヒータイムを今のうちに味わっておこう。
材料と作り方はこんな感じ。バター + 牛乳 の 100g を生クリームに置き換えてもいい。
クリームチーズのテリーヌ 材料と作り方
※ 125×55×50 mmのミニパウンド型 使用
下準備: クリームチーズは室温で柔らかくしておき、ホワイトチョコレートは細かく割っておく
- ホットクックの内鍋にキッチンペーパーを敷き、耐熱皿を置く。皿にパウンド型をのせたときに型の半分くらいの高さになる量の水を張る。低温調理メニューで90℃・2時間をセットする
※ 予熱をする代わりに加熱を開始しておく。オーブンで焼く場合は180℃で予熱する - 材料を耐熱ボウルに入れてラップをかけ、60〜80度で湯煎するか電子レンジ加熱してチョコレートを溶かす
- バター 30g
- 牛乳 70g
- ホワイトチョコレート 70g
- 別のボウルにクリームチーズを入れてゴムベラでなめらかになるまで練り、砂糖を加えてよく混ぜる。砂糖が混ざったら、溶き卵を少しずつ加え混ぜる
- クリームチーズ 100g
- 砂糖 大さじ1;
- 卵 1個
- ③に、コーンスターチをふるい入れ、ホイッパーでよく混ぜる。ざるで生地を濾し、人肌くらいまで冷ました②を加えて混ぜる
- コーンスターチ 小さじ1
- パウンド型の内側にオーブンシートを敷き込み、④の生地を入れアルミホイルで上面を覆う。①のホットクックが設定温度で加熱調理を開始していることを確認し、一時停止して蓋をあける。耐熱皿の上にパウンド型をのせて加熱再開し、1時間加熱する
※ 底取れの型を使う場合は湯煎の湯が入らないよう底部分もホイルで包む
※ オーブンで焼く場合はバットに1cm高さまで湯を張ったバットにパウンド型(上綿のホイルは不要)を入れ160℃で50分焼く - ホットクックから⑤を取り出し、粗熱をとってから冷蔵庫で冷やす。切り分けて皿にのせ、少量の湯で濃いめに溶いた抹茶を添える
- 抹茶(粉末) 適量
- 熱湯 適量
ホットクックの内鍋に入るサイズのパウンド型は色々活躍しそう。