とにかく売れたい中華料理屋さんの動画でみたKFC(ケンタッキーフライドチキン)の再現レシピに影響を受けて、昨年末からフライドチキン欲が高まっていた。
土用の鰻やバレンタインチョコみたいなもので、マーケターに調教された私たち日本人にとってKFCのオリジナルチキンはクリスマスの行事食。クリスマス時期には再現レシピもネットにあふれていたのだ。
スパイスや衣や揚げ方に独自の考察を重ねたレシピの紹介動画はどれも面白く、見始めると止まらない。
材料がシンプルなこの動画を見たら、面白く見るだけにとどまらず、自分でも試してみたくなってしまった。
秘伝のスパイスをつかったKFCのあのやみつきになるおいしさを、たった2種類のスパイスで再現できると言う。それぐらいなら試してみたい。
味の素を買うのをケチって動画の材料と同じにはしなかったものの、スパイス2種の特定はさすがで、KFCが無性に食べたくなるときの欲求を満たしてくれる何かが確かにあった。「全く同じではないのにそっくり」なのは、特徴を捉えたモノマネや似顔絵みたいなものか。
調味料を変えたところでは、塩も控えめにしている。マヨネーズを使ったサンドイッチを作りたかったから。
フライドチキンのサンドイッチって、コーヒーに合うと思うのだ。フライドチキンだけで食べるならコーラやビールが合うけど、サンドイッチならコーヒーのおともにしたい。たっぷりレタスにマヨネーズ、マスタードも一緒にはさんだやつ。
レタスはみずみずしさで脂っこさを緩和するため、マヨネーズとマスタードは酸味でコーヒーの味わいとの調和をたすけるために使う。それで言うと、みずみずしくて酸味もある玉ねぎやきゅうりのピクルスがあったら、レタスやマヨネーズのかわりになるかもしれない。
コーヒーのおともに、フライドチキンサンド。揚げ物のめんどくささに打ち克てたら、おうちコーヒーの定番にするんだけどな。こんなにコーヒーによく合うのに、カフェメニューとしての地位はそんなに高くないのが残念だ。
エアフライヤーを導入したら、揚げ物のハードルは下がるんだろうか。ちゃんとおいしいのか、と、掃除がめんどくさくないのか、が引っかかって踏み切れずにいる。
材料と作り方はこんな感じ。味の素がなかったので、旨みが足せそうな鶏ガラスープの素を使って塩を減らし、バッター液に白ワインをつかった。
フライドチキンサンド 材料と作り方
- バッター液用の材料を混ぜておく
- 水 大さじ2
- 白ワイン 大さじ1
- 強力粉 小さじ4
- 鶏もも肉1枚を3つに切り分け、ボウルの中で調味料をもみこみ、置いておく
- ②の鶏肉を①のバッター液にくぐらせ、強力粉をまぶしてはたく。鍋に油を熱し、低温で揚げて火を通し網にあげて少し置く。高温の油でもう一度揚げて色をつけ油を切る
※ 鶏肉は皮にしわが寄らないようにのばし広げてから衣をつける - 強力粉 適量
- 揚げ油 適量
- ③のフライドチキンは油を切って粗熱をとったあと、ラップでくるんでおく。レタスは洗ってちぎり、氷水につけてから水気を拭く
- パンを上下2つに切り分け、トースターで軽く焼く。下のパンにマスタードを塗り、その上にフライドチキン - レタス - マヨネーズ - 上のパン の順にのせて盛り付ける
- パン(ブールなど柔らかいもの) 3個
- 粒マスタード 適量
- レタス 適量
- マヨネーズ 適量