コーヒーのおともにできる肉メニューについて、たまに考える。ハンバーガーだったらビールのおともにしたいし、サラミやハムをたっぷりはさんだパニーニだったらワインのおともにしたい。コーヒーに合わないとは言わないまでも、コーヒーよりふさわしいものがあるんじゃないかって。
肉がコーヒーに合わないのかというと、たぶんそんなことはなくて、たとえばホットドッグはコーヒーのおともに良いと感じる。それではと、ソーセージはコーヒーに合う、と言ってしまえば、それもたぶん違う。チリやチーズがたっぷりのったホットドッグを想像してみたら、コーヒーそっちのけな感じがして。
味の主張が強いのがダメかといえば、そういうことでもない。だって、カレーパンはコーヒーのおともになるもの。スパイシーなひき肉料理でも、タコスとなると、ちょっとちぐはぐ。いいあんばいの線引きが、どこかにあるんだろう。コーヒーのおともになる肉メニューについては、引き続き、念頭において暮らすとしよう。
肉はさておき、コーヒーのおともに認定したいノンミートのサンドイッチができた。猛暑による食欲不振のなか、暑いキッチンで肉をあつかう気分にもなれず、つくったベジサンドが思いがけずコーヒーに合う物だったのだ。
常備の蒸し大豆をつぶして揚げ焼きにして、中東のひよこ豆コロッケ・ファラフェルみたいな大豆のナゲットをつくった。それに、ベトナムのサンドイッチ・バインミーに入っているみたいな大根とにんじんのなますをあわせて、バゲットサンドにしたら、おいしくて。
ほのかに香るスパイスとなますの酸味が食欲を刺激する。「たぶんお腹すいてるんだけど、何って食べたいものがないなあ」というときでもおいしく食べられそう。夏バテ気味な休日のブランチの、コーヒーのおともにしたい。コーヒーはアイス/ホットどちらでも合うんじゃないかな。
スイートチリソースや、ヨーグルトとマヨネーズを半々に混ぜたソースをかけたりしても、きっとおいしい。でも、コーヒーのおともにするなら、これくらいでちょうどいいと思う。大豆ナゲットには、ニンニクとか刻みパセリとかパクチーなんかを入れてもおいしいはず。ビールが飲みたくなってしまうかもしれないけれど。
材料と作り方はこんな感じ
スパイシー大豆ナゲットのベジサンド 材料と作り方
※ サンドイッチ3個分
- 《なます》大根とにんじんは皮をむいて千切りにする。塩をふって軽くもみ、おいておく。しんなりしたら、水で洗ったあとしぼって水けを切る
- 大根 1/8本
- にんじん 1/2本
- 塩 小さじ1/2
- 酢に砂糖をとかして甘酢をつくり、①にあえる。なじむまで冷蔵庫で冷やしておく
- 米酢 大さじ2
- レモン汁 大さじ1/2
- 砂糖 大さじ1/2
- 《大豆ナゲット》蒸し大豆をつぶしてペースト状にし、玉ねぎのみじん切り、塩、スパイスを加えて混ぜたあと、冷蔵庫でやすませる
※ 蒸し大豆は大豆の水煮でもOK - 蒸し大豆 150g
- 玉ねぎ 1/4個 ※薄めのみじん切り
- 塩 小さじ1/2
- クミンパウダー 小さじ1/2
- コリアンダーパウダー 小さじ1
- 大豆と玉ねぎがなじんだら6等分して小判型にする。全体に片栗粉をまぶし、多めの油をしいたフライパンで両面・側面を揚げ焼きする
- 片栗粉 適量
- 植物油 適量
- バゲットを長さ3等分にカットし、厚さを半分にカットする。内側にマヨネーズを塗って、フリルレタス、大豆ナゲット、なますをはさむ
※ なますから汁が出るようであれば、キッチンペーパーで汁気をとる - バゲット 1本
- フリルレタス 適量
ウィンナーやハムはコーヒーのおともになる頻度が高い気がする