ラムを振って飲むコーヒーの飲み方は「カフェ・ハイチ」で知った。何回かしか行ったことがない、ハイチコーヒーとドライカレーのお店。
新宿と汐留でランチしたな。もうずっと行っていなくて、調べてみたら、新宿の本店は、いちど閉店して中野の新店で営業再開していた。
カフェ・ハイチでコーヒーと一緒に供されるダークラムは、ビターズボトルに入っていて、ワクワクさせる姿をしていた。タヒチのコーヒーに合わせて、タヒチのダークラムだったんだろうと思う。
ドライカレーもコーヒーもおいしかった。ただ、いま、すごく懐かしく思い出すのは、ラムを振って食後のコーヒーを味わう一連の所作と、コーヒーを飲みながら過ごす、ちょっとうっとりする時間だ。
コーヒーにダークラムの香りが合うのは間違いない。せっかくならスプーンではなくビターズボトルから振り入れて、カフェ・ハイチで感じたワクワクを思い出しながらコーヒーを楽しんでみようか。
これまで何度となく衝動買いを思いとどまってきたのが、退屈と懐かしさが相まって、買ってしまった。ビターズボトル。
コーヒーのおともに、ダークラム。コーヒー豆 x ラムの銘柄にペアリングの可能性はいろいろあろうけど、あまり背伸びせず、身近に手に入るもので。
近隣のスーパーで手に入ったラムは、ジャマイカの「マイヤーズ ラム オリジナルダーク」だった。調べてみたら、こちらもいちど終売して今年の春に販売再開していた。コロナの影響で安定的な供給が難しくなり、輸入元で終売したのだとか。
マイヤーズ ラムを自分で買ったことはなかったけど、一度は棚から姿を消したのかと思うと、不思議な喪失感がある。ルジェのカシスリキュール、カルーア、マリブなんかと一緒にスーパーの棚にいつもあるイメージだったから。定番が消えてしまうのは、思い出が溶けていくみたいだ。
↓ このラベルの並びが定番なイメージ
自分が通ったり買い支えているわけでもなし、ムシのいい話ながら、カフェ・ハイチもマイヤーズラムも、復活してくれて嬉しい。思い出を辿る先がなくなるのは、心もとなくて。
ラムだけじゃなくて、アマレットなんかも、コーヒーに振り入れたらおいしいかもしれないね