今日は旧暦8月15日。今日みる月は、中秋の名月ということらしい。響の良い語だ。普段は風流などと無縁の生活をしていても、十五夜くらいは夜空を見上げてみようかという気持ちになる。
コーヒーを淹れて、ベランダで一服。気忙しく過ごす日々の中で、ただ月を眺めてぼんやりするような贅沢な時間も、たまにはあったほうがいいんじゃないか。
普段、2倍速で動画を視るようなタイムコストの圧縮につとめているのだったら、「何もしない」に徹する数分、数十分があったっていいよね。だって、中秋の名月だよ?
お月見コーヒーのおともにするなら、何がいいかな。月餅なんてどうだろう。月餅はプーアル茶と一緒に食べるのが好きだ。でも、コーヒーのおともにもばっちりなんだ。コーヒーに合わせるなら、中身は黒胡麻あんに胡桃やドライフルーツがいっぱい入っているやつがいい。
空なんていつ見たって大して変わり映えのしないものかもしれない。でも、今日の月は特別だ、と思って空を見上げる、そのことが、特別な時間をつくるんじゃないかと思う。
あいにくのお天気で、我が家からは、月が見えない。一瞬チラリとでも見られないかと、コーヒーを飲みながら暗い空を見上げる。仕方がないね。特別な日の、特別な暗い空。
※ブログをアップしたあと、雲間から月が姿をのぞかせて、わずか数分のお月見がかなった。