暖かくなってきたなと思うと、どっしりした深煎りのコーヒーよりも軽やかな浅煎りのコーヒーが飲みたくなる。
淹れるのが難しくて、うまくいかない時には酸味が立ったり、えぐみが出たり、自分で淹れるとどうも安定しない、浅煎りコーヒーのハンドドリップ。
おいしく淹れるコツを教えてくれる動画があった。ありがたい。
サードウェーブと呼ばれるコーヒーブームが到来した頃、あちこち新しいお店にコーヒーを飲みに行って、流行りの味わいの華やかさに驚いた記憶がある。店名を冠したブレンド(おそらくそのお店の標準?)を頼むと、だいたいどこも自分には浅めに感じる軽やかな味わいのコーヒーが出てくるのに、「これが時代か」と、感心したものだった。
まるで紅茶のようにフルーティーな味わいは新鮮だったし(コーヒーの褒め言葉としてどうかとは思いつつポジティブな意図)、ふだんは深煎りのコーヒーを好んで飲む自分にも、おいしく感じられた。
ただ、これが。ぜひ家でも楽しみたいと、豆を買って帰ってみると、お店で試飲したような味にはなかなかならなくて。深煎りのコーヒー豆と浅煎りのコーヒー豆では引き出すべき個性が違う。挿れ方も当然に変えなければいけないのに、いつも通り淹れてしまうから、あんまりおいしく入らないのだ。あれこれ試行錯誤したな。カリタの台形ドリッパーからハリオの円錐ドリッパーに変えたのもこの頃だ。
浅煎りのコーヒーがおいしく淹れられるようになったなら、コーヒーのおともは何がいいかね。ぎっしり密な食感のバターケーキよりは、シュー生地みたいな軽いお菓子がいいかもしれない。ブルーベリーをのせて焼いたポップオーバーなんて、軽やかでフルーティーなコーヒーのおともに、どうだろうか。
砂糖は控えめにして、シナモンみたいなスパイスは入れない。仕上げはメープルシロップがいいんじゃないかな。材料と作り方は、こんな感じ。
ブルーベリーポップオーバーの材料&作り方レシピ
準備①: オーブンを210℃で予熱し始める
準備②: マフィン型に太白ごま油を小さじ1/2ずつ入れ、オーブンに入れて一緒に余熱する
※ 6個取りマフィン型使用
- 卵と粉を混ぜる
- 薄力粉 100cc
- 塩 ひとつまみ
- 卵 2個
- 牛乳と溶かしバターを ① に少しずつ加え、だまがなくなるまで混ぜる
- 牛乳 100cc
- 溶かしバター 15g ※ レンジ加熱20秒〜
- 余熱の終わったマフィン型に② の生地を流し込み、ブルーベリーをのせて砂糖を散らす
- 冷凍ブルーベリー 3粒 × 6個分 ※ 凍ったまま
- 砂糖 ひとつまみ × 6個分
- オーブンに ③ を戻し、大きく膨らむまで210℃で15ー20分焼く
- 仕上げにメープルシロップをたらす
冷凍ブルーベリーはダッチベイビー・パンケーキにしてもおいしい
ポップオーバー専用型もあるみたいだけど、いつものマフィン型を使い倒す。