【レシピ】パイナップルのアップサイドダウンケーキ を先に読む
立秋を過ぎたら、きっちり秋の風が吹くようになって、暑い暑いと言っていたこちらは、置いてきぼりをくったよう。
夏の終わりはさみしいものだけど、外出のままならない停滞した日常には、変化を感じられることがありがたく感じられるな。
同じ部屋の同じ窓から見る景色が、同じでないことは、幸いだ。空の色とか高さとか、雲とか。
コーヒーを淹れるのは、先の知れない日常のなかで正気を保つため、みたいなところがある。確かなものが見えないときには、決まった手順を踏むとコーヒーが確かに入る、そのことが気持ちを支えてくれるから。
暦がうつって季節がめぐる、その確かなことも、気持ちの支えになっているかもしれない。なんにしても、夏が行くよ。
ここしばらくは、コーヒーのおともにしたいと思うものが特になくて、ルーティーンとして、コーヒーだけ飲んでいた。いくぶん、涼しくなったし、オーブンを解禁して気分を変えよう。何か焼きたい気分だ。
そうだな、たとえば、パイナップルとダークラムが香るケーキを焼いて夏の名残を惜しもうじゃないか。パイナップルもラムも、コーヒーとの相性はばっちりだ。水出しアイスコーヒー用に買ってあった深煎りのブレンド豆を、ハンドドリップで淹れてホットで飲もう。
リングにカットされたパイナップルって、湿度の高いむわっとした熱帯夜の記号なんだ。記憶の中の夏に浸る、残暑の季節によく合うお菓子だと思う。一年中つくれる缶詰レシピだとしても。
パイナップルは、4切れ入りの缶詰を使った。食べきりサイズもあるんだね。
材料と作り方はこんな感じ
パイナップルのアップサイドダウンケーキ 材料と作り方(5個分)
※ 6個取りマフィン型使用
下準備①:バターを室温に戻しておく
下準備②:オーブンを190℃で予熱する
- バターと砂糖をすり混ぜる
- 砂糖 大さじ2
- バター(室温)大さじ4
- 卵をとき、少しずつ①に加えてなめらかになるまで混ぜる
※ 分離した場合はレンジで3〜5秒くらいずつ温めて混ぜる - 卵 1個
- ②にヨーグルトとパイナップルの缶汁を順に加え、都度よく混ぜる
- ヨーグルト 大さじ3
- パイナップル缶の汁 大さじ2
- ③に薄力粉をふるい入れ、混ぜる
- 薄力粉 1カップ(200ml)
- 型の内側にバターを塗る。リングカットのパイナップルに切れ目を入れて底に敷きこみ、長さが余る分は切り取る。パイナップルの上からダークラムをかける
※ 切り取ったパイナップルは4個分を組み合わせて1個分にする - バター 適宜
- パイナップル リングカット 4切れ
- ダークラム 小さじ1/2 x 5個分
- ④の生地を⑤の型に入れ、オーブンを180℃にして20分焼く
※生地の入っていない型には水を入れる - 焼き上がったら粗熱をとり、オーブンシートを敷いたバットに逆さまに返して馴染ませる
※生地の入っていない型に入れた水はすてる
切り分ける手間がめんどうで、マフィン型ばかり使っている。