最近、ヨーグルトメーカーを買った。カートに入れては「よく考えたら要らない」と思い直し、購入を見送ること数回。ついに、買った。
よく考えたら要らない、ことに変わりはないけれど、安易な買い物なら他にもいくらでもしているのだから、いいのだ。
乾燥米こうじと55度くらいのお湯をあわせてセットすると翌朝にはできあがっている甘酒がおいしくて、3日に1回くらいつくって、毎日飲んでいる。
そのままの甘酒はものすごく甘いから、お湯で割って飲む。もう、砂糖をたっぷり使ったライスプディングみたいに甘くて、とてもそのままでは飲めない。
それならば、と、甘酒のライスプディングとしての使い方を考えてみることにした。
ミルク粥入りのプディングをタルト型に詰めて焼く budino di riso。このミルク粥の部分を甘酒にしてタルトがつくれるんじゃないかと。
やってみたところで言うと、牛乳で米を炊くよりも多少は楽、というところ。でも、できあがるのは甘酒味なので、代替にはならないかな。budino di riso が食べたかったら、おとなしくミルク粥を炊いたらいいと思う。
今回は、タルト生地の焼き色を欲張って、焼きすぎた。
フィリングがキャラメルみたいになり、プディングとは何か違う、でも、おいしいものができあがった。甘酒の香りがふんわり口の中に残って、コーヒーのおともにも悪くない、何か。
おともにするなら、多分、アイスコーヒーが良くて、炭酸で割ってレモンを絞ったやつなんかが合うと思う。
コーヒーソーダのおともに、米こうじ甘酒のタルト。甘酒を日常的にたくさんつくるのなら、たまには趣向を変えて、こんなお菓子もいいんじゃないか。わざわざ甘酒から頑張ってつくるほどの感動は、ないにしても。
材料と作り方はこんな感じ。
米こうじ甘酒のタルト 材料と作り方
※ 12cmタルト型 3個分
- 【あま酒】前日に米こうじと水をヨーグルトメーカーにセットする
※ 作りやすい量なので少し余る;ヨーグルトメーカーで60℃・8時間- 米こうじ 100g
- 水 135ml ※ 55〜60℃
- 【タルト生地】粉と砂糖をボウルの中で合わせて混ぜる。同じボウルにバターを入れ、粉をまぶしながらスケッパーで細かく刻んだ後、指でバターを潰しながらサラサラの粉末になるまで混ぜる。卵白を加えてひとかたまりにし、ラップで包んで冷蔵庫で30分ねかせる
- 薄力粉 120g
- 砂糖 50g
- バター 30g
- 卵白 1個分
- 【フィリング】耐熱ボウルに卵黄と薄力粉を混ぜ合わせる。あま酒をざるでこし、甘酒の汁120mlにスキムミルクを溶いて卵液に合わせる。600w電子レンジで1分を2回加熱し、都度よく混ぜる。卵液がクリーム状になったら水気を切ったあま酒を100g加え混ぜる
- 甘酒の汁 120ml
- スキムミルク 大さじ4
- 卵黄 1個分
- 薄力粉 大さじ1
- 水切りしたあま酒 100g
- タルト型の内側にバター(分量外)を塗り、②の生地を敷き詰める。底面にフォークで穴をあけ、③のフィリングを入れる
※ 作業の間にオーブンを200℃に予熱開始する
- 予熱したオーブンの温度を180℃にし、天板に並べた④を180℃で20分焼いた後、160℃に温度を下げて好みの焼き色まで焼く
- お好みで、粉糖をかける
- 粉糖 適量