【レシピ】シャトルシェフでつくるプルドポークサンド を先に読む
熱中症警戒アラートなんてものが出て、屋外活動を控えることが推奨される夏が来ようとは。
室内熱中症になるひとも多いようで、昼夜問わずエアコンつけっぱなし、は新しい習慣になりそうかな。旧い人間には、なかなか抵抗があるけれど。
初動の負荷がかかって電力も余計に消費するから、エアコンはこまめに消すよりつけっぱなしの方がよいとか、聞くよね。猛暑日の予報の日は、高めの室温設定にして、ほぼ終日つけっぱなしにしてみている。
室温設定30℃にしていてもエアコンが冷気を吐き出し続けるのは、センサーの感知する室温が、ずっと30℃を下まわらないということなの?? 人も家電も放熱するし、室内の温度って思っているより下がりにくいんだろうか。
なるべく部屋を暑くしないよう、コーヒーのおともにはオーブン不使用でつくれるものを選ぶ。蒸してつくるお菓子など。優しい味わいのやつ。
夏バテの食欲不振から回復したら、パンチの効いたおいしさも欲しくなってきた。肉なんて食べる気にならなかったのが、SNSでプルドポークの画像を見ておいしそうだと感じられる。
バーベキュー料理なんだそうな。バーベキューという響きの夏休みイベントぽさに誘われて、作ってみることにした。
長い時間をかけてじっくり焼いた豚の塊肉を細かく引き裂いてほぐすから、プルド - ポーク(pulled-pork)。キッチンでつくる場合はオーブンで何時間も焼くみたいだ。
猛暑の中、何時間も肉を焼き続けるのは部屋が暑くなってつらいので、外側を焼いてから蒸し煮にして、保温調理でじっくり熱を通す。豚の角煮をつくる要領で。
このあいだプリンをつくったときに、シャトルシェフの保温調理が気に入ってしまったのだ。鍋を火にかける時間が短くていい。
あと、熱を長く保持しようと大切に扱うとか、その熱もついには損なわれてしまうはかないものなのだと感じ入るとか、そういうのもいい。熱を発するもの全てが疎ましく感じられるような暑さの中で「熱」に対峙する仕方として。
持て余す暑さの中で保温するって、なんかいいんだ。
さて、コーヒーと一緒に食べるなら、プルドポークはパンで挟んでサンドイッチにするのが良さそうだ。
コーラやビールではなくコーヒーのおともなのだから、味付けはあまり強くないものにしたい。BBQソースのわんぱくなおいしさにも惹かれつつ、デミグラス風の味つけにした。
家で過ごす夏休みコーヒーのおともに、保温調理鍋でつくるプルドポークサンド。前の日の晩からしっかり下味をつけて、半日かけた保温調理で塊肉をほろほろに。
熱中症を警戒して屋外アクティビティを楽しめないような暑さの夏休みに、2日くらい使って、家のキッチンでバーベキューメニューをつくってみるのも、悪くないんじゃないか。
材料と作り方はこんな感じ。余ったプルドポークは小分けにして冷凍しておいたら便利そう。煮汁は玉ねぎごとスープストックに。
シャトルシェフでつくるプルドポークサンド 材料と作り方
※ プルドポークは作りやすい量/サンドイッチは2個分
- 【プルドポーク】ビニール袋の中に漬け込み用の調味料を入れて混ぜ、袋の中に豚肉を入れる。袋の上から肉の表面に調味料を擦り込み、軽くもむ。袋に入れたまま30分以上置いておく
※ 前の晩から漬け込む場合は冷蔵庫で保管し、焼く30分前に冷蔵庫から出して室温に戻しておく - 豚肩ロース肉 450g
- チリパウダー 小さじ2
- パプリカパウダー 大さじ1
- きび砂糖 大さじ1
- 塩 ひとつまみ
- 黒胡椒 少々
- ニンニク(すりおろし) 1片
- オリーブオイル 適量 ※ペースト状になるくらい
- フライパンを熱し、調味料に漬け込んだ①の肉の外側に焼き色をつける
- 焼き色をつけた②の肉をシャトルシェフの内鍋に入れ、ひたひたまで水を注ぐ。上に玉ねぎのせて中火にかける。
- 玉ねぎ 1個 ※6等分のくし切り
- ③が沸騰したら紙の落とし蓋をのせて、鍋蓋もする。弱火に10分かけてから保温用の外鍋に入れて1時間保温調理する。内鍋を出して弱火に10分かけた後、もう一度保温用の外鍋に入れて4時間保温調理する
- 肉に火が通ったら鍋ごと冷やす。煮汁が冷えると固まった脂が紙の落とし蓋につくので、落とし蓋ごと剥がし取って捨てる
- 肉はフォークで層を剥がすようにして細かい繊維の束に裂いてほぐす
※ 塊の残し具合はお好みで
- フライパンに肉の茹で汁とバルサミコ酢、ビーフシチューのルウを入れて火にかけ、溶かし混ぜる。⑥の肉を加えて汁気がなくなるまで混ぜながら加熱する。塩気が足りなければ塩で味を整える
- 【コールスロー】キャベツを千切りし、水にさらしてから水気を切る。ドレッシングの材料を合わせ、キャベツに和えて冷蔵庫で冷やしておく
- キャベツ 5枚
- ヨーグルト 大さじ2
- マヨネーズ 大さじ1
- 白ワインビネガー 小さじ1
- 砂糖 小さじ1/2
- 塩 ひとつまみ
- 白胡椒 少々
- 【サンドイッチ】トマトは水平の輪切りにしておく。丸パンは上下2つに切り分け、フライパンにバターを熱して断面を焼く
※ パンはお好みで:バーガーバンズ、ブリオッシュ、食パン…何でも。両面焼いてもおいしい - トマト 1/3個
- 丸パン 2個
- バター 10g
- 下側のパンの上にトマト、プルドポーク、コールスローの順にのせ、上側のパンをのせる
※ こぼれやすいので、オーブンシートやアルミホイルで包むと食べやすい
使ったのはサーモスの真空保温調理器。直火にかけられる内鍋と、火からおろした鍋を保温する外鍋の二重構造になっている、こういうやつ