連休があったので、ちょっとめんどくさいものを作ってみようか、という気持ちになった。
たっぷり時間をかけて、角煮まんをつくってみることにした。この間、新幹線に乗る前に駅ビルで角煮まんが売っているのをみて、反射的に買ってしまって。ファミリーマートのコーヒーと一緒に食べたら、想像以上によく合っておいしかったんだ。
その時に食べたのは、バンズに角煮だけを挟んだもので、たぶん、横浜や長崎の中華街でポピュラーなスタイル。台湾の割包(刈包とも)を検索すると、刻んだ漬物とパクチーを挟んでピーナツ粉をかけるのがスタンダードみたいだった。コーヒーのおともにするにあたっては、きゅうりとパクチーを一緒に挟むことにする。
これが正解で、ナイスなコーヒーのおともになった。八角もパクチーもきゅうりも、香りがコーヒーとよく合うし、きゅうりの瑞々しさが豚角煮の際立って強い存在感をやわらげて、全体を爽やかに軽くまとめてくれる。生野菜が入ることで、サンドイッチみたいな印象になるのかもしれない。
じっくり時間をかけられる日のコーヒーのおともに、豚角煮の割包(グァーバオ)。
なにしろ時間も手間もかかるから、次にもう一度やるとなったら、ちょっと先になりそうではあるけれども、ばっちりよく合うコーヒーのおともができた。
材料と作り方はこんな感じ
豚角煮の割包(グァーバオ) 材料と作り方 4個分
※ 下準備:オーブンシートを8cm四方にカットしたものを4枚用意しておく
- 【豚の角煮】豚バラブロックを鍋に入れ、浸るくらいの量の水とネギの青い部分を入れて火にかける。沸騰したら中火で10分茹でる
- 豚バラブロック 450g
- ネギの青い部分(あれば)
- ①の豚肉を水で洗い、1.5cm幅くらいに切り分ける。ネギは捨てる。
- フライパンに油、生姜、八角を入れて中火にかけ、香りが出たら②の豚肉を絡めて、片面ずつ焼き色をつける。目安時間は、蓋をして5分、蓋を取り肉の上下を返して5分ほど
※ 油がはねるので、フィルターがあれば被せて使う- 植物油 大さじ1
- 生姜(皮を取り薄切り) 1片
- 八角 1/2個
- ③に調味料を入れて絡め、蓋をして中火で5分加熱する
※ はねるので、火を弱めてから加える- 氷砂糖 45g
- 酒 大さじ5
- 醤油 50ml
- シャトルシェフの内鍋に④と水を入れて沸かし、沸騰したら吹きこぼれない程度に火を弱めて蓋をして10分加熱する
- 水 1カップ(200ml)
- 水 1カップ(200ml)
- シャトルシェフの外鍋に⑤の鍋を入れて保温調理する。30分保温したら、内鍋を取り出して中火に10分かけ、また外鍋に戻して30分保温調理する
※ シャトルシェフを使わない場合は、ふつふつとするくらいの火加減で、蓋をして1時間煮る - 内鍋を火にかけて蓋を取り、ふつふつとするくらいの火加減で30分煮詰める
※ 脂が多いため、汁気が残っているように見えても十分に煮詰まっている場合がある。加熱し過ぎに注意 - 【バンズ】粉類をボウルに合わせて水を入れてこねる。まとまって、表面につやが出たらラップをして1〜2時間ねかせる
※ 前日の夜にこねて冷蔵庫で一晩おいても良い - 休ませた⑧の生地を台にあけてまとめ直し、4等分する。打ち粉をして楕円形に薄くのばし、表面に刷毛で油を塗って二つ折りにしたらオーブンシートの上にのせる。ラップをかけて1時間ほど休ませる
- 植物油 適量
- 植物油 適量
- ⑨を蒸し器で蒸す。中火で12分蒸した後、蓋をしたまま5分おいておく(しわ防止のため)
- パクチーの葉は刻み、きゅうりは棒状に切る。バンズに角煮とパクチー、きゅうりをはさんで盛り付ける
※ 角煮はキッチンペーパーで汁気を軽くおさえる
- パクチー 適量
- きゅうり 適量
低温調理器を買ってみたものの、水を大量に使うから、せっかくなら一品だけじゃなくて同時に色々作りたくなる。そうなると、今回みたいに何か一品だけ「これだ!」というものが頭にある時には使うのが躊躇われてしまうんだよね。週末に翌週分の仕込みをまとめてやるような計画的な場面に使うのが合ってそう。
長時間煮込む角煮のために、毎度お世話になります。我が家で使っているシャトルシェフは、2.8Lの小さいやつ。