もう閉店したのは知っているのだけど、昔住んでいたアパートの近くにあったビストロを思い出して検索してみたら、SNSやレビューのページが残っていて、ほとんど読んだことがあるものなのに、ひとしきり読んでしまった。
そのお店のパティシエの方が ”趣味で” 焼いているというパンが大好きで、特に、キューブのミニ食パン型で焼いたブリオッシュがお気に入りだったんだ。原価なのか手間なのか、”趣味で” なければ見合わない特別な何かだったのかもしれない。
ああ、もう食べられないのだなあ。
同じものは作れないとはわかりつつ、懐かしさに突き動かされて、ブリオッシュを焼いてみることにした。バターたっぷりの生地は、まとまりにくくて、こねるのが大変なんだよね。こねる気力はないから、オーバーナイトで。一晩と言わず、二晩寝かせることにした。
手間をかける気力がないときは、時間に助けてもらう。待ってることすら忘れてしまえば、難なく苦もない。木曜から仕込む、週末のお楽しみだ。
今週末は家で過ごそう、と思い立ったら、予定を入れない週末コーヒーのおともに、キューブのブリオッシュ。焼き立てをそのまま食べるもよし。半分にカットして、トーストして食べるもよし。コーヒーのおともにばっちりだ。家でのんびり、コーヒータイムを楽しもう。
材料と作り方はこんな感じ
キューブのブリオッシュ 材料と作り方
※ 6cmキューブ型 4個使用
下準備:バターは溶かしておく
- 粉類を蓋つき密閉容器に入れて泡立て器で混ぜる
- 強力粉 130g
- 薄力粉 50g
- ドライイースト 2g
- ①に液体の材料を加えてゴムベラで切り混ぜる
※ 塩はバターを加える前に溶けるまで混ぜておく - 卵 2個
- 水 卵と合わせて130gになる量
- 塩 小さじ1/2
- はちみつ 36g
- 溶かしバター 70g
- ゴムベラを使って、生地の端を伸ばしながら内側に折りたたんでいき、ひとかたまりにまとめる。容器にラップをかけてから蓋をして、冷蔵庫で2日間寝かせる
- 寝かせた生地は、容器に入れたまま上から打ち粉(分量外)を振るい、逆さに返して台に出す。ガス抜きをしながら円盤状に広げ、4等分して丸めたらとじ目を下に型に入れ、置いておく。
※ 型にはバター(分量外)を塗っておく。生地をいれたあとは乾燥しないように濡れ布巾を被せておく。
- 生地が型の八分目くらいまで膨らんだら、④の型に蓋をして、190℃に予熱したオーブンで10分焼いたあと160℃に落として15分焼く
キューブのミニ食パン型って、一時期ものすごく流行ったよね。今はどうなのかな。
こういうやつ