テレビをみていたら、お笑いコンビ・サルゴリラの児玉智洋さんがお姉さんの始めたお店について話していて、それが、おいなりさんとコーヒーのお店ということだった。
その場の反応は「コーヒーにおいなりさんは合わないだろう」というものだったんだけれども、そんなことないでしょう。きっと合うよね。東京を離れてしまったから、そのお店に気軽に買いにいけないのが残念だ。
米飯とコーヒーって、悪くない組み合わせだと思ってて、お赤飯をおともにコーヒーを飲むのも好き。
コーヒーのおともにするんだったら、どんなおいなりさんがいいかな。
自分だったら、醤油あじが濃くて、甘いやつがいい。あげの存在感が立つように、ごはんはちょっとにして。何かひとくせ、香りのあるものを入れるのもいいかもしれない。ゆずの皮を混ぜ込むか。甘みが強いあげだとバランスが悪いかな。それなら、季節感はないけど、みょうがはどうだろう。両方いれちゃうか。
つくってみたのは、甘酢みょうがのいなりずし。フィナンシェのスティックみたいに、気持ち、細めにした。作りたてよりも少し時間をおいて、油揚げの煮汁が中のごはんに移って全体がなじんだくらいがいい。
コーヒーにおいなりさん、やっぱり、悪くないと思うな。あと、コーヒーのおともについて考える時間が楽しかった。周辺にこういう遊びが生まれる余白があるところも、コーヒーの魅力だと思う。
材料と作り方はこんな感じ。みょうがの甘酢漬けとあげは前日に用意しておく。酢飯は手抜きして冷凍ごはんを使ったけど、がんばれるならすし飯用にかための水つもりでちゃんと炊いたほうがきっとおいしい。
甘酢みょうがのいなりずし 材料と作り方
※ みょうがの甘酢漬けとあげは前日に用意する
※ ②の昆布は火にかける30分以上前に分量の酢に浸けておく
- [みょうがの甘酢漬け] みょうがの根元を少し切り落とし縦半分に切る。鍋に沸かした湯で1分ほど茹でたらザルにあげ、軽く塩を振って粗熱をとる
※ いなりずしに使うのは1本。作りやすい量をつくる - みょうが 3本
- 塩 ひとつまみ
- 小鍋に酢と昆布を入れ、30分以上浸けておく。弱火にかけて昆布から小さな泡が出てきたら昆布を取り出し、砂糖と塩を加えてひと煮立ちさせて火からおろす
- 昆布 3x3cm
- 米酢 150ml
- 砂糖 大さじ5
- 塩 ふたつまみ
- 粗熱のとれた①のみょうがを②の甘酢に漬け込み、冷蔵庫で一晩おいておく
※ 当日つくる場合は3時間以上漬けてから使う - [いなりあげ] 油揚げは箸を転がしてのしてから半分に切り、袋状に開く。
- いなり寿司用油揚げ(正方形) 4枚
- 鍋に水と塩(分量外)を入れて沸かす。④の油揚げを鍋に入れ、落とし蓋をして強火にかける。5分茹でたら鍋の湯を捨てて冷たい水を入れ、油揚げが冷えるまで水を換える
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⑤の油揚げの水気をしぼり、調味液の材料を鍋に合わせて煮る。落とし蓋をして強火にかけたら汁が残らないくらいまで煮詰める。粗熱がとれたら皿などに取り、冷蔵庫で一晩おいておく
- 水 200ml
- みりん 小さじ4
- しょうゆ 小さじ3
- きび砂糖 小さじ4
- [酢飯] 冷凍ごはんはレンジで解凍し、湯気がたつくらいまで温めたらボウルにあける。③で漬けたみょうがの甘酢をごはんにまわしかけ、うちわなどであおぎながらしゃもじで切り混ぜて冷ます
- ごはん 200g
- みょうがを漬けた甘酢 大さじ2
- ③で漬けたみょうが漬けは根元を落としてから半分の長さにし、線維に沿って千切りに、ゆずは洗って皮の黄色い部分をそいで千切りにする。⑦の酢飯に混ぜ込み8等分してまるめる
- みょうが漬け 1本
- ゆずの皮 少々
- ⑥の油揚げは滴らない程度に軽く汁気をしぼり、⑧のごはんを詰めて形をととのえる