今年はうぐいすが鳴くのをまだきいていない気がする。もっと後だっけ。去年はいつ頃だったっけ。そもそも鳴くのをきいたっけ?
うぐいすは「春告鳥(はるつげどり)」と呼ばれるだけあって、あの声をきくと春が認定された感じがする。それがたぶん、今年はまだで、去年は記憶にない。
鳴き始める頃は下手っぴなのが微笑ましい。たどたどしいホーホケキョをききながら、がんばれがんばれ、と思ってるうちにいなくなっちゃうんだ。うぐいすって、春以外の季節はどこにいるんだろう。いるけど気づかないだけなのか。
声はきけずにいるけれど、そんな時季だから、うぐいすもちを作る。
本当は青きな粉を使うところ、近所で買えないし取り寄せても他に使い途がなさそうだから、求肥に抹茶を混ぜてうぐいす色にした。抹茶味はコーヒーのおともにも良いし。
春の朝コーヒーのおともに、うぐいすもち。コーヒーを淹れてのんびりと、春を告げる声の鳴るのを待とう。
あんこは、つくりおきしてあった発酵あんこを使った。この求肥には砂糖で炊いたしっかり甘いあんこのほうが合うかもしれない。
材料と作り方はこんな感じ。
うぐいすもち 材料と作り方
※ 4個分
- 耐熱ボウルに白玉粉を入れて水で溶き、砂糖と抹茶を加えて混ぜる。500Wの電子レンジで1分加熱したあと、30秒ずつ加熱を繰り返し、都度ゴムベラでよく混ぜる
※ ゴムベラですくってひとかたまりになるかたさまで - 白玉粉 40g
- 水 80ml
- 砂糖 40g
- 抹茶 小さじ1
- バットにきな粉をざるでふるい入れ底一面に敷いておく。①の求肥をきな粉の上に落とし、きな粉をまぶしながら4等分する
- きな粉 適量
- 4等分した②の求肥であんこを包み、俵形に丸めてから両端をつまんでうぐいすの形にする
※ 手につく場合はきな粉をまぶしながら整形する - あんこ 20g x 4個